ホワイトチョコレートの豆知識

1. ホワイトチョコレートとは?

ホワイトチョコレートは、

  • カカオバター
  • 糖類
  • 乳製品(通常は乳固形分としての全粉乳またはクリーム)

を主成分とするチョコレートの一つです。

カカオマス(カカオ豆からつくられる)を使用しないため、
従来のビーントゥバーチョコレート、ミルクチョコレート、ダークチョコレートとは異なります。

ホワイトチョコレートにはカカオ固有の茶色ではなく、
ホワイトチョコレートはその名の通り、クリーム色または白色をしています。

私たち山王チョコレート工房のホワイトチョコレートは、
白砂糖のかわりに有機ココナツシュガーを使用しているために、薄茶色に仕上がります。

2. ホワイトチョコレートの主要成分

(1)カカオバター

ホワイトチョコレートの主原料は、カカオ豆から抽出されたカカオバターです。
カカオバターは、なめらかな口溶けとチョコレートの形状を提供してくれます。

カカオバターはカカオ豆から抽出される自然な脂肪であり、チョコレート特有の風味をもたらします。
そして、カカオマスを含まないため、ホワイトチョコレートはカカオ特有の苦みや強い風味はありません。

(2)糖類

ホワイトチョコレートに甘さを提供します。使用される糖類の量によって甘さの度合いが変わります。
繰り返しになります。私たち山王チョコレート工房のホワイトチョコレートは、白砂糖のかわりに有機ココナツシュガーを使用しているために、薄茶色に仕上がります。

ココナツシュガーは、ココナツの花の蜜からつくられる自然な甘味料で、精製された白砂糖の代替として人気があります。
ココナツシュガーは、その独特の風味と、栄養価が高いとされる点で注目されています。

糖類にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性を持っていますが、ココナツシュガーも広義の「糖類」に分類されます。

<ココナツシュガーの特性>
■ 栄養価

ココナツシュガーには、白砂糖には含まれていないミネラル(鉄、亜鉛、カルシウム、カリウムなど)やビタミンB群が少量含まれているとされています。

■ グリセミック指数(GI値)

ココナツシュガーのGI値は、精製された砂糖や他の多くの甘味料よりも低いとされています。
GI値が低いと、血糖値の急激な上昇が抑えられるため、糖尿病を管理している人にとっては利点になることがあります。

ただし、ココナツシュガーも糖類であるため、摂取量には注意が必要です。
白糖のGI値は約65から70の範囲にあります。これは白糖が血糖値を比較的急速に上昇させることを意味します。
ココナツシュガーのGI値は約35から54の範囲にあると報告されています。
これはココナツシュガーが血糖値を白糖よりも緩やかにしか上昇させないことを意味し、血糖管理に敏感な人々にとってはより適した選択肢となり得ます。

■ 考慮すべき点

ココナツシュガーは自然な甘味料ですが、糖類であることに変わりはないため、使用量には注意が必要です。
過剰な摂取は健康上の問題を引き起こす可能性があります。

(3)乳製品

乳固形分(全粉乳やクリームパウダーなど)は、ホワイトチョコレートにクリーミーな味わいと質感を加えます。
乳製品の含有量は製品によって異なり、風味と口溶けに影響を与えます。

私たち山王チョコレート工房では、よつ葉乳業の全粉乳を使用しています。
よつ葉乳業は、北海道で高品質な乳製品を生産することで知られています。
その全粉乳を使用することで、ホワイトチョコレートにクリーミーで豊かな味わいを加えることができます。

よつ葉乳業の製品は、品質への徹底したこだわりと、自然との調和を重視する姿勢から、
オーガニック指向のホワイトチョコレートと非常に相性がよいです。

3. ホワイトチョコレートの特徴

ホワイトチョコレートはやさしい味わいと柔らかな甘さ、クリーミーな風味が特徴です。
カカオの苦みやフルーティさがないため、純粋な風味を楽しむことができます。

世界の国によっては、ホワイトチョコレートを「チョコレート」として販売するための法的基準が定められています。

例えば、アメリカ合衆国では、製品がホワイトチョコレートとして認定されるためには、
最低20%のカカオバター、14%の乳固形分、そして最大55%の砂糖含有量を満たす必要があります。
これらの基準は品質を保証し、消費者が一貫した製品を購入できるようにするために設けられています。
一方で、日本国内での明確な基準は見当たりません。

私たち山王チョコレート工房のホワイトチョコレートは、
アメリカ合衆国の基準の最低20%を超える50%以上のカカオバターでつくられます。
これこそが濃厚なホワイトチョコレートが味わえる理由です。

なぜ、日本国内ではカカオバターの割合を公表しないのか?
それは、ホワイトチョコレートの主原料として、大きなコストになるからかもしれません。

ホワイトチョコレートは、独特の甘さとクリーミーな質感で多くの人々に愛されており、
チョコレートを楽しむ多様な方法の一つとして位置づけられています。